9月1日(水)
授業後は、昨日に引き続き学生面接。Rさんは、中間テストの成績はまあまあ以上です。この調子で勉強を続けてくれれば、進級はできるでしょう。しかし、やはり、進路に問題があります。
国の大学で情報学を勉強してきたので、日本でも大学院で情報学を続けたいと言います。それはいいです。でも、情報学のどのような研究をしたいのか、どこの大学院に進学したいのかとなると、「わかりません」を連発します。2023年の進学を考えていると言いますが、たとえそれが認められたとしても、現時点で何も考えていないとなると、それだって危ういです。
今まで受け持った先生方の話によると、Rさんは機械工学、電子工学、心理学、宗教学など、勉強したいことがころころ変わってきました。その変遷の記録を見ると、勉強したいことがたくさんあるというよりは、何を勉強したいかわからない、本当に勉強したいことがわからない、日本へ来たまではいいけど将来展望が何もないというのが実情のようです。
そもそも、本当に大学院に進学したいかも怪しいものです。高卒の学部進学希望の学生より何も考えていないかもしれません。9月に入ってここまで白紙の大学院進学希望生も珍しいです。2023年進学だって、こんな調子ではうまくいくかどうかわかりません。
Rさんも、成績のわりにしゃべれません。昨日に引き続き、日本語教師の超能力を遺憾なく発揮してしまいました。一昔前までは日本にい続けたいから必死に会話の練習をするという学生もいました。しかし、今はスマホさえあれば日本語が話せなくても日本を楽しめちゃうみたいですね。
来週も、難問を抱えた学生の面接が待ち受けています。
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