Chief cabinet secretary

6月12日(土)

菅さんがイギリスで温かいお言葉をいただいて喜んでいるようです。各国は日本に貧乏くじを引かせて、裏でほくそ笑んでいる――などと考えるのは、私の性格がねじ曲がっているからでしょうか。

オリンピックのために多大な費用と労力をつぎ込んできました。だから、今さら中止などしたくないのでしょうが、その費用と労力はサンクコストだとあきらめたほうが日本のためだと思います。日本側から中止を申し出た場合、IOCにも巨額の違約金を支払わなければならいでしょう。それも、オリンピックという大きなイベントを開催することがわかっていたのに感染症の蔓延を封じ込められなかった代償として、日本国民が分担するべきでしょう。思い切って中止することで、海外からの新たな病原菌の流入が防げ、また、海外から来た人たちに感染させることもないのですから、日本のためにも世界のためにも、それが一番です。

確かに、政府の方針が定まっていなかったことが、こういう現状をもたらした最大の原因です。しかし、そういうリーダーを選んだのは私たちです。一国の宰相としての器ではない人物を平気でトップに据えてしまうような国会議員や政党を選んだのは私たちです。国政選挙で半数近い有権者が棄権していますが、棄権は消極的に当選者に投票したのと同じことです。その当選者がこの災厄をもたらしたのですから、同罪です。

官房長官が主たる経歴という人が2代続けて首相になっています。会社で言えば、秘書室長しか経験したことのない人が社長になるようなものです。やっぱり、経理部長とか営業部長とか製造部長とか、そういう役職を経験した人が社長の座に就いた方が、会社はしっかりした道を進むと思います。経験不足、勉強不足の2人が首相になってしまったという点が、日本や日本国民の不幸です。

オリンピックで感染が広がったら、日本に留学しようと思っている人たちが入国できません。そういう学生に日々接している身としては、1日も早く学生の夢が叶う方向に進んでもらいたいです。それが同時に、日本が国際社会で認められる道だとも思います。

日本語教師養成講座へのお問い合わせはこちらへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です