5月17日(月)
現在、KCPの中級で使っている読解の教科書に、私が書いた文章が入っています。iPS細胞の入門講座みないなもので、これぐらい知っていればiPS細胞に関しては恥をかかないだろうという程度の内容です。
それを書いてからだいぶ時間が経ちましたから、最近はその後のiPS細胞的な、もう少し掘り下げた話を、読解のそのセクションが終わった後でするようにしています。一般論ではなく、最新の研究も交えて話しますから、毎回iPS細胞界(?)の動向を調べます。
今学期はオンライン参加の学生を加えても、いつもの学期より少ない学生に向かって話をしました。少人数ですから毎日先生の厳しい目が隅々まで行き届いているのでしょうか、学生たちは全員真剣に私の話を聞いていました。メモを取っている学生も少なくありませんでした。これだけ鋭い視線が集まると、話す方もおのずと気合が入ります。「20分ぐらいでも行けますよ」と先週末に話していましたが、気が付いたら30分を超えていました。また、質疑応答もいつになく熱がこもっていて、結局、40分以上時間を使ってしまいました。
教科書の文章を書いた本人とすれば、読んだ学生にiPS細胞に興味を持ってもらいたいことはもちろんそうですが、さらに科学の少しでも広い範囲に目を向けてもらいたいと切に思っています。ですから、今回のように私の話を真正面から受け止め、それに関して熱く議論してくれることは大歓迎です。一番たくさん質問した学生は文科系大学院志望だそうですが、そういう学生にこそ、話を聞いてもらいたいのです。
授業は学生・教師の双方で作り上げるものです。そういう意味では、“いい授業”ができたのではないかと思います。
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