3月17日(水)
ある地域の大学の受験者・合格者を調べました。当たり前の話ですが、高いレベルほど多くの学生が受かっています。初級で受けた学生はボロボロ落ちていますが、超級はほぼ合格です。これは、文系も理系も美術系も共通の傾向で、“美術系は腕がよければ日本語ができなくても合格できる”という、学生が信じている(信じようとしている?)俗信を、ものの見事に打ち砕く結果が出ています。
やっぱり、日本語力がないと留学生入試は勝ち抜けないのです。その日本語力は、一般には面接で確かめられます。面接で自己表現できなかったら、コミュニケーションが取れなかったら、見通しは暗くなります。そうなると、学生がKCPに在学している間に何を鍛えるべきかも明らかです。私たちがすべきことも見えてきます。
一番難しいのは、学生を動かすことです。単に「受験の時に必要ですから…」では、こちらの危機感は学生には伝わりません。学生は、選択肢の問題ができれば、その文法や単語を使って上手に話せると思いがちです。そんなこと、絶対にありません。特に、今シーズンは話す訓練が足りていません。上級で星を落としたグループには、オンライン授業で話すのをサボっていた学生が名を連ねていました。
夕方、来学期の受験講座の説明会を開きました。KCPの受験講座は、日本語で総合科目や理科や数学を学び、日本語で進学指導を受ける点に意味があります。最初は苦しいでしょうが、そこを乗り切って本当の力をつけてもらいたいと思っています。1年前は日本語的にどうしようもなかったLさんも、受験講座にずっと出続けたことで、入試を勝ち抜く力が付きました。
学生にも言いましたが、入学するのは1年後ですが、入試は3、4か月後から始まります。オンライン授業で顔を隠している暇などありません。
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