2月15日(月)
いつもは真面目なCさんが、オンライン授業で怪しい動きをしていました。WiFiの調子が悪いと言って抜けること2回。何も言わずにいつの間にか消えている学生に比べればはるかに良心的ですが、いままでWiFiがどうにかなって一時的にせよ授業から出ることはありませんでしたから、どうしたんだろうと思いたくもなります。
ところが、2回目に抜けてまた戻ってきてからは、今までになく積極的になりました。私が指名した学生が答えに詰まっているとチャットで反応するし、Cさんを指名すると妙に意気込んで答えます。本当にWiFiが不調だったのかもしれません。そう思いながら授業を終えました。
授業後、学生からの質問に答え、要指導の学生を残して注意を与え、職員室に戻ってきました。メールをチェックするとCさんからメールが届いていました。H大学に合格したと、Webの画面が貼りつけてありました。どうやら、授業を抜けて合格発表を見ていたようです。
授業が終わってから確認しろと言いたいところですが、教師の目が直接届かない自室で授業を受けるとなると、合格発表を観たい気持ちを抑えるのは不可能でしょう。対面授業でも教師の目を盗んでスマホで発表を見て喜んだり落ち込んだりする学生が毎年いましたから。
Cさんは、唯一の受験機会だった11月のEJUで失敗しました。信じられないような低得点でした。今シーズンの大学進学は無理だと思って、専門学校をキープした上でH大学に挑戦しました。面接練習にも熱が入っていましたが、EJUの失敗を挽回できるか、本人も私も確信が持てませんでした。
それだけに、授業終了後まで合格発表を待てなかったのでしょう。うれしさもひとしおだと思います。H大学からの入学手続きの書類が学校に届きました。明日は雨が上がりますから、授業が終わったら取りに来るんじゃないでしょうか。そうしたら、「おめでとう」と言ってあげましょう。
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