画面の向こう側

2月1日(月)

オンライン授業の悩みの1つが、学生がどこまで本気かわかりにくいことです。すぐに顔を隠す学生が怪しいのは言うまでもありません。ですから、顔が出ていない学生はどんどん指名します。顔を出している学生も、部屋でぼんやりしているだけかもしれません。油断できませんから、顔が出ていても動きが少なかったら「はい、〇〇さん」と抜き打ちをかけます。

指名されても何をしたらいいかわからなかった学生は、1回は見逃してやります。しかし、2日目からは「はい、授業を聞いていませんでしたね。欠席です」と冷たく言い放ちます。指名に対して返答がなかったら、「××さん、いませんね。欠席ですね」と言って、欠席にします。何も言わずに欠席にしてもいいのですが、授業を聞いている学生に向けて、「授業に参加しないと欠席になるんだよ」と警告を発する意味も込めています。

そして、文法などの例文をチェックすると、授業を聞いていたかどうかは如実にわかります。特に上級は、単にどこかの例文集から引っ張ってきただけではうまくいきません。私の例文は要求度が高いですから、状況説明が足りないとか動作主がはっきりしないとか、理屈と膏薬はどこへでも付くさながら、ビシバシ文句を付けます。そういうろくでもない例文ばかりだったら、やはり授業を聞いていないと見なします。

これだけ学生を痛めつけても、zoomに名を連ねるだけの学生は少なくなりません。私たちも楽しい授業をと思っています。しかし、そういう流れをせき止めるような態度を取られると、強硬手段に出ざるを得ません。

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