1月28日(木)
進学には学生の一生がかかっていますから、あれこれ悩んで当然です。周りの人に相談することも必要です。しかし、ころころと方針を変えてばかりというのは、いただけません。相談した人の意見に流されて、日々言うことが違うとなると、こちらも進路指導のしようがありません。
そんな傾向を見せ始めているのがGさんです。Gさんの希望を聞き、EJUの成績を勘案し、ここなら実のある勉強ができると、いくつかの大学をリストアップしても、翌朝は全然違うことを言い始めます。誰に教えられたのか、とんでもなく評判の悪い大学名を出し、ここなら確実に入れる言い始めたこともありました。“昨日の目の輝きは何だったの?”と追及したくなります。Gさんが相談を持ち掛けた人に言わせれば、KCPは変な進路指導をする、ろくでもない学校なのでしょう。
いつの時代にも、親の言いなりになっている学生がいます。教育熱心なあまり、子供に干渉しすぎる親も、進路指導においては危険な存在です。日本の進学事情を表面的にしか知らないのに、本人も納得ずくで選んだ志望校をひっくり返します。親御さんの提案が妥当な範囲ならそれに報えて指導もしますが、往々にして無理難題に近いものです。Iさんは、今年進学ではありませんが、親が毎日のようにあれこれ指示を出してくるそうです。すでに、親の意見にはついていけないという顔をしています。
「親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない」とことわざに言いますけれども、最近の茄子は突然変異を起こしたのか、品種改悪が進んだのか、あだ花が増えたようで…。
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