1月27日(水)
まだ行き先が決まっていないJさんが、Y大学の出願書類を持って来ました。最終チェックではなく、これから書類をそろえるのだが、何が必要か確認したいという相談でした。すでに合格して学費も払い込んで後は入学を待つばかりなどという学生に比べると、周回遅れどころの差ではありません。国の親に指示されてY大学を受けるようですから、どこか他人事なのかもしれません。
でも、来週はもう2月ですから、のんびりしている暇などありません。緊迫感が欲しいところですが、「“Y大学はいい大学ですから”という答えは面接でいいですか」などという質問が出てくるようじゃ、まだまだぜんぜんです。かなり尻をたたかないと、Y大学には届きません。これからが、本人にとっても教師にとっても山場です。
Jさんの隣で待ち構えていたのがXさん。こちらはJさんより1周は先に進んでいて、週末に迫ったT大学の面接練習でした。事前に想定問答を綿密に作ってきたのは立派ですが、それからはずれるととたんにしどろもどろになってしまうのも、こういう学生によくあるパターンです。その想定問答も、抽象論になっていましたから、かなり手を入れました。Xさんは私の指摘をちゃんとメモしていましたから、試験日までの追い込みに期待が持てます。
夕方は、外部奨学金受給者として候補に挙がっている学生の面接です。Kさんは先学期の途中からKCPの授業を受け始めた学生ですが、担当したどの先生からもいい学生だと評価されています。確かにいい学生ですが、日本語を聞いたり話したりするのにまだ慣れていない感じがしました。来日してから、ホテルで待機させられたりオンラインでおうち授業だったりと、音声によるコミュニケーション力を伸ばす機会に恵まれていません。こちらも、奨学金を出してくれる機関での面接までにかなり訓練しなければなりません。
気象庁の観測データによると、日中は暖かくなったようですが、それを味わう暇もありませんでした。
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