オンライン説教

1月20日(水)

授業後、Kさんを残して説教。担任のO先生に頼まれて、不行状を追及しました。Kさんは3月卒業なのですが、まだ進路が決まっていないのみならず、出席率もいいとは言いかねる数字です。このままでは、3月末に帰国せざるを得ません。

一番悪いのは、本人に切迫感がないことです。出願校を言わせた時、私が聞き取れなかったんですからねえ。自己流の発音ですから、面接官に伝わる可能性はゼロです。それに加えて、文法や語彙の間違いもひどすぎます。聞き手が理解できないような間違え方ですから、致命傷になりかねません。そんな耳を覆わんばかりの日本語をへらへら笑いながら言っているのですから、切迫感ゼロどころかマイナスです。

オンライン授業もカメラをオフにして受けていますから、自分の部屋で何をしているかわかったものではありません。そういう点を指摘しても「ちゃんと聞いています」と反論します。しかし、授業中に指名すると「先生、問題は何ですか」とか「どこを読みますか」とか聞き返しますから、授業に集中していないことは明白です。

出席率だってそうです。「卒業式まで毎日出席しますから大丈夫です」の一本槍です。面接で「どうしてこんなにたくさん休んでいるんですか」と聞かれたら、今のKさんでは何も答えられないでしょう。欠席するたびに自分の将来への窓を狭くしてきたということに、今もって気付いていないようです。

かなり厳しく対処したつもりですが、画面を通しての説教となると、隔靴搔痒の感がかなり強いです。これからは、オンライン説教にの技術も磨かねばなりません。

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