決死隊

1月14日(木)

国内で新型肺炎の感染者が見つかってから、明日で1年になるそうです。当時、専門家が提示したシナリオのうち、最悪ではありませんが、それに近い道を歩んでいるのが今の日本です。世界的に見てもそうかもしれません。すでに世界人口の1%以上が感染しているのですから。

Kさんはまだ進学先が決まっていませんが、感染が怖くて外に出られないそうです。授業はオンラインですから心配ないのですが、進路指導となると対面でないと都合が悪い場合もあります。大人の事情で紙で見せざるを得ないデータや電子的にやり取りできない情報もあれば、学生の顔色を見ながら話を進めた方がいいことだってあります。Kさんのような土俵際の学生には、そういったものまで総動員してあれこれ決めていかなければなりません。それがどうしてもいやだとなれば、帰国しか道はありません。

感染者が増え始めたころ、「正しく恐れる」ということとがよく言われました。大勢でフグをつついた政治家はなめすぎであり、Kさんは恐れすぎです。精神的に逃げている気もします。緊急事態宣言をいいことに、受験から目を背けているんじゃないかな。Kさんの日本での進学が緊急事態に陥っていることに、気付いていないわけがありません。でも、それに立ち向かおうとしていません。

最終的には、土曜日に学校へ来ることになりました。そこでじっくり話し合い、方向性を決めます。Kさんは決死の思いで来るでしょうから、その思いに見合うだけの成果を持たせたいです。

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