1月13日(水)
年が明けてから、まだ進学が決まっていない学生が急に焦りだしました。こちらが口が酸っぱくなるほど志望校のランクを落とせと言ってきたのに聞く耳を持たなかった学生たちが、青菜に塩みたいな顔で相談を持ち掛けてきます。ついこの前まで進学準備は自分でやるから干渉するなと言わんばかりの態度でしたが、今や無条件降伏状態です。もはや、プライドも何もありません。
進学指導の教師は、かかりつけ医的な面があります。ずっと健康状態を見てきて、カルテも内容が充実していて、お互いの間に信頼関係があれば、的確なアドバイスもできます。うるさいほど相談に来る学生には、こちらもかかりつけ医になれます。しかし、我が道を行っていた学生に突然来られても、これまでの状況把握から始めますから、一見さん扱いといったところでしょう。
だれにも頼らずに生きていける人なんて、世の中にほとんどいません。また、頼るべき人を間違えて取り返しつつかないことになった例は、枚挙にいとまがありません。毎年のことですが、この時期になると、もっと早く相談してくれたらと苦い顔をしてしまう日が続きます。今シーズンは、これまでにない特殊な受験環境でしたから、とにかく先手必勝と訴え続けてきました。しかし、それが伝わらなかったんですねえ。
いや、伝わった学生もいます。そういう学生は、今、緊急事態宣言でどこへも行けないのが残念だなどと、余裕をかましています。Ⅱ期やⅢ期で同じ大学を受けようとしている学生に、面接の手ほどきをしてあげようなどと言っている学生もいます。
信ずるものは救われる…としたいものです。
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