ガースーと面接

1月6日(水)

「ガースー」と初めて聞いた時、田舎の不良高校生が親や教師に隠れて煙草を吸っている様子が思い浮かびました。ガースーと菅首相の政策や政治姿勢は無関係なはずですが、ガースー以後、菅さんのやることなすことすべて、うさん臭く映ってしまいます。だから緊急事態宣言に協力しないなどとは言いませんが、この人についていこうという気持ちは薄まってしまいました。

たった一言によって、聞き手を傷つけてしまったり、聞き手の信用を失ってしまったり、それゆえ自分に対する聞き手の評価を大きく下げてしまったりすることがよくあります。言葉尻を捕らえてあれこれするなとも言われますが、言葉は自分自身を指すナイフにもなりえます。

昨日に引き続いてAさんの面接練習をしました。Aさんは研究熱心で、志望校について調べられるだけ調べ、志望校のカラーに合うように面接の答えを作り上げています。私の昨日の指摘を踏まえて、いくらか熱く語れるようにはなっていました。それでも、画面越しということを考慮すると、印象が今一つかなあ。

志望理由は立派になったものの、専門とする分野について突っ込むとすぐメッキがはげてしまいます。そうすると、聞き手にとっては落胆の度合いもひとしおです。Aさんの答えがガースーと聞こえました。ですから、後半はAさんが大学で勉強しようとしていることやその周辺事項のレクチャーをしました。こちらがヒントを与えれば、考えるきっかけやキーワードがわかれば、Aさんはそれについて研究してくれるでしょう。付け焼刃の感は拭えませんが、刃なしでは話になりませんからね。

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