1月5日(火)
今年の授業初めは養成講座でした。今年に限らず、ここのところ毎年、KCPのどの先生よりも早く授業を始め、その授業が養成講座です。私は学期が始まるとクラス授業を受け持ちますから、学期休みのうちにできるだけ養成講座の授業を済ませておく必要があるのです。
養成講座の文法の授業をするのは、学生に文法の授業をするより面白いです。でも、その養成講座の授業は、学生への授業が元になっています。初級から上級まで各レベルで教えた経験から、ここはよく間違えるとか、こうすれば文法が比較的すんなり入っていくとかということが言えるのです。学生のおかげで(学生をネタにして?)養成の授業をさせてもらっていると言っても過言ではありません。
午後は、Aさんの面接練習をしました。オンラインの面接だそうです。そうだったら、自分の意欲や夢を画面越しに力一杯語らなければなりません。でも、Aさんの言葉にはそういった思いが感じられませんでした。何とか熱意を掘り起こそうと質問すると、かえってそちらから遠ざかってしまいます。しかたがないので、“面接練習”という形式を打ち切って、Aさんが気軽に答えられるように雑談っぽく勉強の目的や将来構想を聞きました。そうやって、Aさんの頭を少しずつ整理していきました。明日、再挑戦です。
本当のことを言うと、Aさんにはもう1つ課題があります。細かい文法ミスが非常に多いのです。面接官に誤解を与えるほどの致命的な間違え方ではありませんが、ミスが重なると「下手」という印象が刻まれてしまいます。養成講座の受講生のみなさんに聞かせたいなあと思いながら、Aさんの受け答えを聞いていました。
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