12月8日(火)
日本語教師養成講座の受講生が、私のクラスへ来て読解の授業に入ってくれました。テキストを一緒に読んで、受講生がテキストの背景にある日本文化を説明したり、テキストの内容について議論したりしました。
このクラスは大学受験の学生を集めて構成しており、しかも私の日はひたすらゴリゴリ勉強するばかりで、学生たちはこういうスタイルの授業に慣れていません。ですから、受講生の意欲が空振りするのではないかと気をもんでいました。
しかし、それは杞憂だったようで、時節柄、口角泡を飛ばすことのない程度に議論をし、普段口数の少ない学生も口を開いていました。受講生1名に対して学生2、3名でしたから、全員がなにがしかしゃべらざるを得なかったという面もあります。でも、学生たちが潜在的に、あるいは本能的に持っている話したいという意欲を、私の授業は抑え込んできたこともまた事実でしょう。
授業の最後に、各グループで話した内容を1分程度にまとめて発表してもらいました。1分でも時間を持て余すかなと心配していましたが、どのグループも1分を少々オーバーするくらい話しました。だらだらと話して1分を超えたのではなく、中身が詰まった1分超えでした。学生たちの力を見くびっていましたね。大変失礼いたしました。
授業のスタイルを変えなきゃとも思いますが、入試に通ることを第一に考えれば、“ゴリゴリ”を続けるのが、結局、学生たちのためなのかもしれません。4月から続けてきた成果が見えてき始めたところですから。まあ、私の日以外は話す活動もしているようですから、そちらの成果が現れたと考えれば、納得できないわけでもありません。
授業が終われば、進学相談やら面接練習やら。やっぱり、受験生クラスなのです。
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