12月1日(火)
月が改まると、前の月の出席率が悪かった学生に欠席理由書を書かせます。これは、学生指導の面もありますが、入管への提出書類にもなり得る、重い意味を持った書類です。
私も上級クラスでこれを書かせました。Hさんは、遅刻・欠席はすべて寝坊と書きました。ここまで開き直られてしまうと、逆に言葉を失ってしまいます。12月は出席率100%で終わらせると誓いを立てましたが、具体的にはどうするのでしょう。どのように生活を立て直すかが運命の分かれ目です。
Mさんは昼夜逆転の生活を送っているようです。昨日の晩たまたま12時に寝たので、今朝8時の目が覚め、遅刻せずに学校へ来られたと言います。4時ごろ寝る日が多いとか。4時と言えば、私はもう眼を覚ましています。Mさんも生活習慣を改める必要があります。
DさんとJさんは、EJUが終わって緊張感がなくなってしまったと言います。EJUがゴールではなく、面接などの大学独自試験を受け、合格して初めてゴールです。いいや、入学し、勉強を進め、目標としていた知識や技術や能力を身に付けた時点で、やっと留学の最終到達点でしょう。就職してからのことは取りあえずおいておくとしても、EJUは通過点に過ぎませんから、そこで安心してもらっては困ります。こちらは精神の立て直しが不可欠ですから、HさんやMさんのような生活立て直し組より重症かもしれません。
みんな、今年は一時帰国をして一息つくということもできず、心身の疲れがたまっているに違いありません。でも、行き先が決まっていない以上、まだ気を緩めることはできません。ここで気を抜いたら、自分の将来を狭めることになります。人生には何回か無理をしなければならないときがあります。学生たちにとっては、それが今なのです。
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