次から次へと

10月22日(木)

秋の深まりとともに、受験シーズンもたけなわとなっています。

まず、授業が終わるや否や私を捕まえたZさんは、先日S大学に合格しました。初級の時に受けたEJUのスコアしかありませんから、それで勝ち目がありそうな大学ということでS大学を受けました。しかし、できればもう少し上のランクの大学ということで、T大学を狙っています。S大学の入学手続き締切がもうすぐだが、入学金などを払い込んだ方がいいかという相談でした。

もちろん、S大学の権利は確保しておかねばなりません。その上で、T大学でも他の大学でも受験すればいいのです。確かに、T大学に受かったらS大学に支払った入学金は戻ってきません。しかし、S大学の権利を放棄して受けた他大学が全滅だったら、来年4月以降の居場所がありません。日本人ならともかく、ビザの切れ目が日本との縁の切れ目になりかねない外国人留学生は、受験における背水の陣は避けるべきです。

1階に下りてくると、Nさんが声をかけてきました。R大学に合格したと報告してきてくれました。第一志望校ですから、大喜びです。Nさんは、担任教師でも言っていることがわからなくなることがあるくらい、日本語力に問題があります。R大学は日本語力よりも専門分野への興味の強さを評価してくれたのでしょう。その点だったら、Nさんは誰にも負けません。いい大学を選んだものです。

次はKさん。以前私が与えた課題について書いてきた小論文へのコメントを聞きに来ました。Kさんの文章は、前置きが長いのです。本論に入るまでに規定字数の1/4ぐらい使っています。それから、自分ならこうするという意見が足りません。書かれていることは間違っていませんが、それに対する考察や展望があまり見られません。これだと読み手に訴える力が弱いです。そういう点を指摘しました。

Kさんが終わったら、受験講座。11月8日を控えて、真剣勝負の最中です。先週よりもはるかに真剣なまなざしで、模擬テスト代わりに解かせた過去問の解説を食い入るように読んでいました。

明日も、進学行事が満載です。

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