わかりましたか

10月16日(金)

月曜日のこの稿に書いた超級向けオンライン講義をしました。講義の内容を聞き取るということが、この授業の主たる目的ですから、前もって原稿を書き、それに沿ったレジュメを作りました。正確に言うと、この授業を企画なさったH先生に原稿をお送りし、H先生の目でご覧になって学生に聞き取らせたいところを中心に、資料を作っていただきました。

原稿をそのまま読むと10分かそこらですが、パワーポイントを見せてその説明を加えると15分くらい、5分ほど無駄話をして、計画通りの20分にしました。大学の先生も無駄話をしますから、また、そんなノイズをのけて話題の中心を聞き逃さないようにするのも、学生たちがこれから必要になる聴解力です。

話が終わってから学生たちに理解度を確認する質問をしてみました。H先生が作ってくださった資料に基づいてあれこれ聞いたのですが、オンラインの向こう側でぼ~っとしているだろうなと思われる学生を指名すると、やはり、要領のいい答えが返ってきませんでした。普段はしっかりしている学生を指名しても、聞き慣れない専門用語が含まれていると、うまく答えられないケースがありました。

聞いた内容を簡潔にまとめることに関しても、課題があるようです。聞き取れてはいるのでしょうが、その趣旨を過不足なく伝えるとなると、まだまだ難しかったみたいです。受け取った情報を加工して発信する力を開発していかなければなりません。

でも、的を射た質問もいくつか出てきましたから、鍛えようによっては大きく伸びていくことでしょう。入試の先も見ていかなきゃね。

日本語教師養成講座へのお問い合わせはこちらへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です