講義を聞く

10月12日(月)

今学期はどこかのレベルを主導的に担当することはありませんが、3つのレベルで授業をします。でも、その代わり、あちこちから教材作りを頼まれています。

超級クラスからは、聴解の授業の依頼が来ています。聴解と言っても、EJUやJLPTの過去問や練習問題をやるのではなく、話の要点をノートに取るというものです。学生たちが進学してから必要となる技能を磨いておこうという趣旨です。私は、ちょっとした長さの講義をするという役回りです。

今まで「身近な科学」で話してきた内容をまとめればどうにかなるのですが、ノートを取らせるとなると、少なくともはじめのうちは、ノートに取りやすい話し方を心がけなければなりません。パワーポイントは、図表以外は使わないことにしていますから、音声だけで専門的な内容を正確につかませるにはどうすればいいかなども多少は考えます。最終的には、学生が力を付けて、未知の内容の話でも要点を把握できるようになってもらいたいと思っています。

最近の大学には、パワーポイントがないと授業が理解できない学生が増えているそうです。パワーポイントなら文字も書かれているし、要点も強調されるし、事柄と事柄の関連も明示されますから、学生の理解の助けになります。しかし、それがないと、講義の要点も内容の関連も頭に入らず、結局、何もわからなかったということになってしまうそうです。

KCPの学生にはそんな大学生・大学院生にはなってもらいたくありませんから、こういう授業を企画しているわけです。学生たちがこの気持ちを受け取ってくれること願っています。

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