顔を合わせて解く

10月10日(土)

雨が降り続くパッとしない天気でしたが、4週間後にEJUが控えていますから、EJU読解の受験講座を行いました。4月期、7月期はオンライン授業でしたが、今学期は対面で授業をします。解答時間を厳密に管理し、マークシートをしっかり塗るというところまで指導したいからです。また、問題に取り組んでいる時の学生の様子を観察したいという気持ちもあります。また、学生には、リラックスした状態で解くのではなく、他人の視線も感じながら、少し緊張した状態で解いても力が出せるようになってもらいたいと思っています。

実際にやってみると、目の前に問題文を読み、考え、鉛筆を動かす生身の学生がいる方が、コンピューター越しにしか学生の存在を感じられないオンラインより、ずっと安心します。問題用紙と解答用紙を配り、提出時間を告げた時に、明らかに脈拍数が下がったのが感じられました。試験監督をしていますからまるっきり気が緩んだわけではありませんが、オンラインの時よりリラックスしていました。

不思議ですね。目の前に誰もいない方が、何十もの目が光っている時よりも緊張するなんて。オンラインだと何をしているかわからないというのが、無言のプレッシャーだったのでしょうか。呻吟している学生を見て喜ぶなどという趣味はありませんが、どの程度苦しんでいるかを知るのは、その後の解説に生きてきます。

学生たちは淡々と問題を解き、時間が来たら黙って提出しました。マークシートの塗り方は、事前に注意しましたから、しかるべき濃さの鉛筆で枠からはみ出さないように几帳面に塗られていました。

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