9月2日(水)
3密を避けるため、満員の通勤電車に乗らなくてもいいような働き方を求める人が増えてきました。働き手が会社まで通わなくなるだけでなく、会社そのものが働き手を集めなくなったり、オフィスそのものを東京の外へ持って行ったりする例も見かけられます。久しく言われ続けてきた東京一極集中が、これからいくらかでも是正されるかもしれません。
超級クラスの学生にそんな記事を読ませて、意見交換をしてもらいました。このクラスの学生は大学院進学の学生が多く、これから受験という学生も、2年後には就職が決まっているかもしれません。そのくらいのタイムスパンなら、現今のこういった潮流がそう弱まっているとは思えません。
それで学生たちはどう考えているかというと、大半が東京で就職したいと言います。友達がいるから、生活の基盤があるから、便利だから、刺激的だから、おもしろいから、…いろいろな理由が挙がってきましたが、意外と考え方が古いなあと思いました。半世紀近く前、田舎の高校生が東京で働きたいと言った時の理由と大差ありません。木綿のハンカチーフの時代ですよ。
最近はやっている「ワーケーション」については賛否が分かれました。魅力を感じるという学生もいれば、仕事と余暇の間にはきっちり線を引きたいと考えている学生もいました。ただ、東京でワーケーションしたいというのはどうなのでしょう。夜な夜な遊びほうけるつもりなのでしょうか。
学生たちは目の前の受験で精一杯に違いありませんが、少し遠くの未来を見通すことが、気分転換にもつながるでしょうし、やる気の源泉にもなるでしょう。たまには息抜きも必要ですよ。
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