8月27日(木)
この前の日曜日に日本語の外部試験がありました。7月のJLPTが中止されましたから、日本語学習者が自分の実力を客観的に評価してもらえるチャンスが消えてしまいました。それを補う一助として、また、入試などで自分の日本語力を示すデータとして、学校が受けておくように勧め、学校を通して出願しました。
数十名が出願したのですが、そのうち十数名が受験しなかったと、主催者側から連絡がありました。私のクラスのKさんもその1人でしたから、授業後に理由を聞きました。すると、寝坊したというではありませんか、確かにKさんは授業中にうつらうつらしていることがあります。W大学を目指して毎晩遅くまで勉強しているのでしょう。先週の土曜日もきっとそうだったのだと思います。しかし、日曜日の試験をすっぽかしてはいけません。
これがW大学の本番の試験だったら、論外もはなはだしいです。だから、Kさんは絶対にこんなことはしなかったでしょう。気が緩んでるなと思いました。W大学出願直後は、ある種の高揚感から、勉強に限らずなんにでも張り切って取り組む姿が目に浮かびます。日が経つにつれて緊張感が薄れ、本人の地金が出てきたのです。
まだ若い学生たちにとって、気持ちをコンスタントに保つことは難しいと思います。でも、それができないと、いつまでたっても「やればできる」のレベルにとどまります。そういう人の「やれば」は、非常に大きな仮定であり、だいたい最後までやらないかやれないものです。
「やれば」の壁は厚いのです。
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