7月18日(土)
新規感染者数が増えたとか、Go To キャンペーンから東京を除外するとか、そんな重苦しく、ある種きな臭いニュースの陰にすっかり隠れてしまいましたが、今週は藤井聡太七段が渡辺明三冠から棋聖位を奪ったというさわやかさを感じさせてくれるニュースもありました。史上最年少のタイトルホルダーとなりました。私のようなへぼな者は、飛車角に金銀まで落としてもらっても勝てないでしょう。
藤井新棋聖の談話で感心させられたのは、感染症拡大防止のため棋戦が中止されていた期間、AIを使って差し方の研究をしていたということです。終盤は強いけど、序盤はそれほどの鋭さがなく、序盤で差を付けられるとあっさり負けてしまうという弱点がありました。それを克服すべくAI相手に工夫を重ねていたと言います。その成果が、初戴冠です。
巣ごもりの間に差がつくとは、ビジネスでも勉強でも言われていました。藤井新棋聖はそれを地で行ったわけです。新棋聖より少し年上のKCPの学生たちはどうだったでしょう。巣ごもり明けを見越して何かをしていた学生は、ほとんどいなかったんじゃないかなあ。話すのが下手になっていたり、字を書くのが遅く汚くなっていたり、こちらからの話の理解力がガタ落ちだったり、部屋の中でのんびりしていただけという学生が少なくないような気がします。
確実に伸びた学生もいます。ピンチをチャンスに変える力を持った学生と言えます。どんな変化にも自分を見失うことなく、最善の手を打てます。こういう学生は、どこの大学でも欲しがりますよ。大学院に進んだら、研究の核になれます。
月曜日は、進学フェア。のんびりの学生の尻に火をつけ、伸びた学生をより一層伸ばし、学生たちを夢に近づける場にしたいです。
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