6月9日(火)
教室での授業でも、換気をよくするため、ドアと窓を開けて行っています。隣のビル工事の音が入ってくることもありますが、教室内に空気がよどまないことを優先しています。しかし、聴解の授業となると、そういうわけにはいきません。確かに騒音の中での発話を聞き取らねばならない場面に出くわすことも多々ありますが、中級の学生にそこまで要求するのは酷というものです。
オンライン授業中も聴解の授業を行ってきましたが、学生たちの家のWeb環境によっては、音声が途切れてしまうこともあったそうです。教室なら学生の顔色をうかがいながら、聞き取れなさそうな個所を繰り返し聞かせたり、この言葉を教えれば理解が進むはずだという言葉を板書したり、小技がいろいろと使えます。
「じゃあ、始まます。聞いてください」と言って問題の音声を流し始めたら、1/3ぐらいの学生が何もせずに聞いていました。オンラインの時も、メモを取りながら聞くようにという指示を与えていたはずですが、この1/3の学生たちは、自分の部屋でボーっと聞いていたんでしょうね。できる学生を集めたクラスだと言われていたのですが、それでもこの程度です。他のクラスはどうだったのでしょう。
音声ファイルを送って学生に自宅学習してもらうというパターンもありますが、教師が補助線を引いてやらないと、何回繰り返して聞いても疑問点が解決しないこともあります。また、そういう切り分けが、オンライン授業や反転学習の長所を際立たせるのです。来週の火曜日も聴解の授業です。そんなあたりをもう少し深く考えて、授業を組み立てていきたいです。
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