復活初日

6月1日(月)

学生が登校しての授業が再開されました。といっても、全校の学生全員が一斉に登校したわけではありません。月曜日は上級、火曜日は中級というふうに、登校する学生の数を絞っています。

登校した学生は、まず、検温です。自宅で測った体温を提出してもらっていますが、学校の入り口で最終チェックです。それを通過したら、次は手の消毒。そして、エレベーターは使わず、階段で各自の教室へ。自宅に閉じこもっていた学生にとっては、いい運動になるでしょう。オンライン授業は9時半開始で、教室での授業は9時開始ですから、遅刻者が大量に出るのではないかと心配していました。でも、学生たちは思ったより早く登校し、9時過ぎに駆け込む学生がわんさかという事態には陥りませんでした。また、いつもの半分のクラスしか登校させなかったので、どこかで学生が滞留するようなこともありませんでした。

授業開始直前の教室を見て回りました。廊下のベンチでパンをほおばる学生もいましたが、概して幾分緊張気味に、教室におとなしく座ってスマホをいじったり教科書を見たりしていました。

休み時間になると、何名かの学生は近くのコンビニまで買い物に行きました。でも、オンライン授業になる前まで見られた、飲み食いしながら学校まで戻ってくるという姿はありませんでした。そういう意味では、以前よりお行儀がよくなりました。

下校時は登校時に比べて緊張が解けた様子がうかがえました。数名で談笑するグループもありましたが、「密」になることなく解散していきました。時折小雨が降る肌寒い天気だったので、校庭には誰も入らず、テーブルといすとベンチが寂しく濡れていました。

私は授業に出ませんでしたが、教室で学生に接した先生方によると、みんな神妙に授業を受けていたようです。学生たちは「学校で」勉強することの意義を感じ取ったでしょうか。逆に言うと、私たちはそれを感じさせられたでしょうか。これからそういう点を検証していきたいです。

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