厳しく見つめる

5月11日(月)

Tさんは、受験講座理科でやっている模擬テストで毎回満点に近い成績を挙げています。国で理科の基礎をきちんと身に付けてきたのだと思います。また、理科に対するセンスもかなりのものだと思います。EJU日本語の模試でも高得点を取っていますから、本番で大いに期待が持てます。

NさんもGさんも、理系的な勘が働くようで、そういう意味では期待が持てます。でも、みんな私の目の前で問題を解いているのではありません。計算問題でこっそり電卓を使っていたとしても、私にはわかりません。先学期の受験講座で私が配ったプリントなど、参考資料を見ながらというのもありえますが、わりと早く解答用紙を提出してくることからすると、その可能性は低いと思います。

そうはいっても、あまり期待を持ち過ぎないようにしています。今まで、期待をかけた学生に何回裏切られたことでしょうか。本番独特の雰囲気にのまれてしまうこともあるのでしょう。でも、一番危険なのは詰めの甘さです。最後まで答えを出すことなく、「ここまでやればあとは単純な計算だからもういいや」と思ってしまったり、「単なるケアレスミスだから本当は〇だよ」と安易に考えてしまったりすると、本番で痛い目に遭いかねません。

3人とも、早々と提出するのですが、どこかで何か落とすことがたまに見られます。知識とかテクニックとかなら十二分に持ち合わせていますが、それを正確に発揮し、正しい答えにたどり着き、得点に結びつけるところで抜かりがあると、残念な結果になってしまいます。そういう指導が、思い通りにできないもどかしさが、遠隔授業にはあります。

全国的に新規感染数が減りつつありますから、日本国内ではEJUは実施されるでしょう。最後の2、3回かもしれませんが、通常授業に戻ったらそんなところを厳しく注意していくつもりです。

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