8月8日(土)
非常に残念なことですが、どうしても出席率がよくならない学生がいます。注意された直後は出席率が上向くのですが、いつの間にかもとの木阿弥に戻ってしまうのです。かつてはひたすらアルバイトに励んでいて学業がおろそかになってしまった学生が目立ったのですが、最近はそういう学生は少ないです。ゲームにおぼれる学生も、最近は減少傾向にあると思います。
私の周辺で出席率が問題になっている学生は、生活習慣が確立できていません。勉強する気はあるのですが、それにふさわしい生活リズムに乗ることができず、学校を欠席しがちになり、呼び出しを食らって油を絞られ、その直後は改善が見られるのですが、気がついたら元に戻っていた、ということの繰り返しです。
年齢的には大人かもしれませんが、精神的には子供のままなのです。親か誰かがそばにいて、常に矯正してもらわないと、同じ時刻に起きるということすらできないのです。親元を離れて独立したつもりかもしれませんが、独立なんか全然していません。そういう学生には、私たちは帰国を促しています。帰国して、親元でもう一度独立の準備と訓練をしてから再挑戦したほうが、その学生自身のためになります。
最近は入管のビザの基準が甘くなっていますから、こういう学生たちにもビザが出るかもしれません。そして、彼らの能力を考えると、受験したら合格できる大学も少なくないでしょう。しかし、今のままでは人生に資する勉強など、到底できません。青春の無駄遣いに終わってしまいます。だから、急がば回れで、出直してくるべきだと思うのです。そろそろ、帰国請負人の出番でしょうか…。