4月9日(木)
オンラインの受験校を続けていますが、学生の反応が見えないのが心細いです。対面授業だと、顔つきとかノートの取り方とか練習問題の解き具合など多面的に学生を観察して、どの程度わかっているか判断できます。これがオンラインになると、パソコンの画面上に出たわずかな顔しか情報がありませんから、自分の授業の手ごたえがつかみにくいのです。どこがわからないのか、何につまずいているのか、そういうのを知る手掛かりが乏しい感じがします。
受験講座の場合、最終目標がEJUでいかに高得点を取るかですから、練習問題の出来具合が気になります。単に答えが合っていればそれでいいというものではなく、解いている最中の学生の様子も理解度を測るヒントになります。また、答えの解説の時にどこでいちばん真剣になったかなんていうのも見逃しません。もちろん、学生の表情を見て解説にメリハリをつけます。それから、お節介を焼きにくいですね、面と向かっていないと。余計なお世話かもしれないけど、君はきっとここが理解できていないんだろうからここを復習しましょうっていうのが、私の授業の進め方です。そういうのが非常にしにくいのが、オンラインの限界のような気がします。
そうじゃなくて、私の発想が旧態依然としているから、このように感じるのでしょうね。どうにかこの壁を打ち破らないと、学生たちに質の高いオンライン授業が提供できそうにありません。授業への取り組みをガラッと変えて、オンラインならではの進め方を模索する必要があります。
いい勉強のきっかけになったと思うべきなのでしょうが、こういう形で勉強するのはしんどいです。
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