4月6日(月)
先週から日本語教師養成講座を、オンラインでやっています。私が担当する文法は、演習とは違って講義ですから、パソコンのカメラに向かって一方的にしゃべるだけでもいいのです。Youtubeなどで公開されている予備校や塾の授業を見ると、多少は視聴している学習者に気を使っているように見えますが、基本は講師が一方的に解説しています。
確かにそうなのですが、オンライン授業に慣れていないせいか、受講生の理解度が気になってしかたがありません。ですから、ときどき指名したり質問ありませんかと聞いてみたりしていますが、どうも調子が出ません。聞き手を目の前にして、顔色やノートの取り方などを見ながら出ないと、やりにくくてたまりません。教材も対面授業を前提にして作ってありますから、空欄にこちらの意図したことをきちんと書き込んでくれたか、板書しなかったこともメモを取ってくれたか、そんなことが気になるのですが、確かめられないので心配になります。
そんなわけで、一方的にしゃべればいいだけのはずなのですが、思ったほど授業が進みません。わかっているかどうか手ごたえがないので、次に進むのに躊躇している面があります。こういう自分と比べると、Youtubeの先生方は大したものだと感心してしまいます。卒業式の直前は超級クラスの学生何十人もに対して行いましたが、それに比べれば養成講座の受講生は全員の顔を画面に映し出せるほどですから、楽なはずです。それでも心配が絶えないというのは、私が小心者だからでしょう。
今回は全く予期せぬ形でオンライン授業を始めねばならなくなりましたが、今後はこういう形の授業をいつでも行えるような対応が求められます。養成講座に限らず、私が持っている教材を少しずつ見直していあなければなりません。
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