マスクさえしていれば?

4月2日(木)

安倍さんが1世帯当たり布マスクを2枚ずつ配るという政策を発表しましたが、どうも不評のようです。布マスクは目が粗いのでウィルスは通ってしまうとか、1世帯に2枚じゃ焼け石に水だとか、自粛のうっぷん晴らしもあるのかもしれませんが、各方面から攻撃されています。

不織布のマスクは、製造能力が増強されていますが、需要がそれをはるかに上回る勢いで増えているため、市場に出回ってくる見込みはないようです。ただ、マスクをしている人の様子を見ると、さすがに鼻出しマスクはめっきり減りましたが、すきまだらけの付け方をしている人が、少なく見積もっても過半数でしょうね。工場に勤めていた頃、外気を完全にシャットアウトするマスクをつけたことがありますが、息苦しくてたまりませんでした。マスクをしても普通に呼吸ができるということは、いくらでも外気を吸い込んでいるということなのでしょう。

むしろ、マスクをしているという妙な安心感から手洗いがおろそかになる方が怖いです。思うに、多くの人がこの安心感を得たいがためにマスクをしているのではないでしょうか。マスクさえしていればどこへ行っても心配ないとかという発想だったら、本末転倒です。そのマスクを、本当に必要としている人々に譲るべきです。

たとえ流水だけでも、手をよく洗い、ウィルスを身近に置かないことが、予防に関してはマスクよりも効果があります。また、栄養状態をよくすること、睡眠を十分に取り、疲れをため込まず、ウィルスを跳ね返すだけの体力を維持することこそが本筋です。君子危うきに近寄らずで、3密空間をさすらうようなことをしてはいけません。

都内の新規感染者数は97名だそうです。戦いは当分終わりそうもありません。

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