2月26日(水)
今学期の超級クラスは読解が選択授業です。小説、論説文、エッセイと分かれて授業をしてきました。明日の卒業認定試験を前に、その読解の認定試験をしました。
私が試験監督をしたのは、エッセイのクラス。今学期は、「“その”が指すのは何ですか」みたいな授業ではなく、文章全体を大づかみにして、筆者独自の視点や主張を読み取るということをしてきました。テストも、当然そういう問題にしました。選択式ではなく、筆答式の問題ばかりにしました。学生たちにとってはきつい問題かもしれないと思いながらも、こういうことをやってきたのだから、その力がどれだけついたのかを測る問題にしようと、初志貫徹しました。
試験問題を配ると、学生たちは一瞬顔を引きつらせましたが、すぐに問題に取り掛かり、黙々と答えを書いていました。解答欄を広めに作ったつもりでしたが、解答欄に書ききれず余白に続きを書く学生が何名もいました。もちろん、ただ本文を引き写しただけでは長い解答でも意味はありません。本文を自分なりに咀嚼できているかどうかを、採点基準にしようと思っています。
時間前に提出したSさんやCさんの答えを見ると、ちょっと期待外れの面もあれば、よくやったとほめてやりたくなる答えもありました。それ以外の学生も、あきらめて端から机に突っ伏してしまうことはありませんでした。少なくとも、最後の問題まできちんと解いていました。
このテストでは、授業で配ったテキストは持ち込んでもいいことにしました。そこにどんなメモが書かれていたとしても、それはその学生が授業を真面目に聞いていた証であり、そのメモが多い学生が有利になるのなら、理にかなっています。Wさんのテキストは特に書き込みが多いようでしたから、うならされる答えが書かれているのではないかと期待しています。
テストが終わって解答用紙を集めると、かなりのボリュームを読まなければならないことがわかってきました。卒業認定がかかっていますから、悠長に構えているわけにもいきません。
明日は文法と文字語彙の試験です。こちらもある期待寄せて問題を作っていますから、採点が楽しみです。
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