12月18日(水)
年末てんこ盛りの授業でした。まず、流行語大賞。学生たちに印象に残った流行語を聞くと、必ずしも流行語大賞の上位にランクされた言葉ばかりではありませんでした。「マジ卍」とか「誰得」とか、私の知らない言葉も挙がってきました。こういうあたりは、学生たちの方が鋭い感覚を持っていて、私なんか追いつけません。「〇〇ペイ」あたりは、学生たちの国ではすでに当たり前になっていることがようやく日本でも動き始めたかという印象だったようです。
次は十大ニュース・国内編。ある新聞の一覧表を見ながらでしたが、消費税10%や令和改元や台風来襲などを挙げてきました。順当なところだと思います。変わったところでは、「日本の商業捕鯨、31年ぶりに再開」という声もありました。これは、日本の捕鯨文化は鯨油だけ取って残りは捨ててしまう他国のものと違うと訴えたいところもありますが、とりあえず「かわいそう」という月並みな理由を聞いておくにとどめました。
続いて世界編。ノートルダム大聖堂の火災を首里城焼失と絡めて挙げてきた学生がいました。私もこの2件はとても残念な文化財の焼失だと思います。どちらも実物の中に入っているだけに、非常に心が痛みました。意外なのが、中国が月の裏側に探査機を着陸させたというニュースを、中国人学生も挙げなかったどころか、知らなかったということです。先週、こういう方面の勉強をしようという学生に聞いても知りませんでした。国家機密なのでしょうか。
そして、今年の漢字。悔、貧、夢、苦、変、禿、遡、…いい意味の漢字も悪い意味の漢字も、実に多様な漢字が出てきました。それぞれの字に込めた思いを語ってくれました。
最後に、今年を100点満点で採点すると何点か聞いてみました。80点台、90点台の学生が多く、悔とか貧とか言いながらも、1年を通してみれば充実していたのでしょう。
このクラスの学生は、全員、来年進学か就職します。来年は今年以上に激動の1年になるに違いありません。学生たちにとって、来年も80点、90点の年となることをひそかに祈っています。
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