7月28日(火)
Zさんは中級の学生です。理科系の学生ですが、この前のEJUで思い通りの成績が挙げられませんでした。物理と化学は時間が足りなかったと言っていました。おそらく、問題文の日本語を理解するのに時間がかかりすぎたのでしょう。
Zさんの日本語力は今が伸び盛りです。でもそれは逆からいうと、日本語が未完成だということです。来年の4月入学を狙っていますが、今回の結果で、6月のEJUしか使えないところはほぼ絶望的となりました。
理科系は国立大学を除くと、私立大学の有力校が少ないです。文科系のように、多くの大学の中から併願先を決めるということができません。したがって、その数少ない大学をどう組み合わせるかがポイントとなります。Zさんが相談を持ちかけてきた大学も、その中の大学でした。その大学は入試が比較的遅いので、発展途上のZさんも本気でがんばれば試験日の頃にはどうにか勝負ができるくらいになっているかもしれません。
Zさんにしたら、きっともどかしいことでしょう。国の言葉で出題されていたら十分解けたはずの問題が、日本語で書かれているがゆえに解けずに苦杯をなめたわけですから。日本語の勉強のスタートがもうちょっと早かったら、Zさんの戦いの様相もだいぶ違ったものになったことでしょう。でも、今は所与の条件の中で最善の結果を追い求めることに集中すべきです。
11月のEJUの締め切りは今週金曜日です。今度は失敗は許されません。