成果

11月22日(金)

授業後、Yさんの面接練習をしました。明日、第一志望校のJ大学の面接試験があります。面接前日だというのに、面接室の入り方からやってくれと言います。Yさんにはそういう野生児っぽいところがあります。これを上手にアピールすると、J大学はそういう学生が好きですから、うれしい結果につながる芽も見えてきそうです。

Yさんは、授業でもかなりしっかりした話し方をしていますから、語る内容さえあれば、話すことそのものは心配していませんでした。予想通り、考えがきちんと伝わる受け答えをしてくれました。もちろん、文法や語彙のミスが皆無とまでは言えません。でも、面接官に誤解を与えたり、日本語が下手に聞こえたりするような間違え方ではありませんから、直しませんでした。角を矯めて牛を殺したのでは、意味がありませんからね。

どうやら余裕がありそうなので、ちょっぴり高等戦術を教えました。これをうまく使ってくれると、面接官の気持ちを引き付けられるのですが、果たしてどうでしょう。Yさんが出願した学科は、J大学の中でも競争率の激しいところのようですから、普通に答えていては面接官にアピールできないかもしれません。

1時間ほどで面接練習を終えましたが、一番気になったのは、Yさんの姿勢です。やや前かがみで、一見すると自信なさそうな印象です。しかも足をしょっちゅう組み替えますから、落ち着きのないこと甚だしいです。言っていることは威勢がいいので、面接官はそのギャップに違和感を抱くんじゃないかな。

面接練習終了後、受験講座をして教室の後片付けをしていると、Tさんが教室に顔を出し、N大学に受かったと報告してくれました。今学期が始まったばかりのころ、面接練習を繰り返した甲斐がありました。

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