日本語教師養成講座でお待ちしています。

11月19日(火)

初級で動詞と言えば、「食べます」とか「勉強します」など、自分も毎日するような、具体的でジェスチャーでも表現できるような語彙が中心です。中級では「改善する」とか「責める」など、抽象概念を表わす動詞が出てきます。上級や超級となると、複合動詞で微妙なニュアンスを表すことを覚えていきます。

複合動詞とは、動詞のます形(国文法では連用形)に別の動詞がついてできた動詞です。「読み終わる」「駆け上がる」「結び付ける」「はぎ取る」など、私たちの身の回りにいくらでもあります。超級ともなれば、これら複合動詞の意味するところを正確に理解し、自分自身でも使えるようになってほしいものです。

「冷え込む」と「冷え切る」、「飲み切る」と「飲み尽くす」これらはどのように違うでしょう。また、「逃げ込む」「考え込む」「疲れ切る」といった複合動詞の“込む”“切る”は、「冷え込む」「冷え切る」「飲み切る」の“込む”“切る”と同じ意味でしょうか。こういったことも超級のクラスでは考えていきます。

学生たちはこちらの提示した例文やヒントをもとに、「~込む」「~切る」「~尽くす」の感覚をつかんでいきます。そして、穴埋め方式の練習問題なら解けるようになります。次は例文を作ってみて、使う感覚を養います。その後は実戦で鍛えていき、真の意味での定着を図ります。私のクラスの学生たちは、今晩例文を考えて、明朝提出することになっています。

これと同じようなことを、実は、日本語教師養成講座でもしています。日本語教師以外の日本人は、複合動詞なんて日々の生活で意識しません。だから、その意味用法は、感覚的には理解していても、言語化して誰かに伝えることは非常に難しいでしょう。それをできるようにするのが養成講座であり、そういった能力を身に付けた方々が日本語教師として歩み始めるのです。

「冷え込む」と「冷え切る」の違い、知りたくありませんか。

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