11月8日(金)
GさんはあさってEJUを受けます。6月のEJUで失敗していることもあり、なんとしても高得点を取りたいと思っています。高い目標を持つことは好ましいのですが、それが焦りにつながっている面があります。
受験講座で模擬テストをすると、いつも時間切れになってしまいます。Gさんの話によると、計算問題になると早く答えを出さなければと思うあまり、計算ミスを犯してしまうそうです。そうやって出した答えが選択肢にあるとそれをマークしてしまい、減点されてしまいます。ないと計算が間違っていると気づきますが、時間が気になって落ち着いて再計算できません。結局答えにたどり着けず、この場合も誤答となってしまいます。
また、親からのプレッシャーが半端じゃありません。親の期待に応えねばと常に思っているため、EJUのような大きな試験の前には眠れなくなるそうです。また、国で有名大学に進学した友人の話を聞くと、自分もそれに劣らぬところに進学せねばと、これまたプレッシャーになってしまいます。KCPでのクラスメートの合格の知らせに接するたびに、自分もそのぐらいの大学にと思ってしまうのです。
どうやら、Gさんは“自分は自分、人は人”と思えないたちのようです。試験会場の、まったく知らない受験生の一挙一動にも心を波立たせてしまうほどです。早々に解答を終えた受験生がいると“できるやつ”と思ってしまい、じっと考えている受験生が目に入ると賢そうに見えてしまうのです。私だったら、前者は解くのをあきらめたアホ、後者は解き方がひらめかない鈍い奴と思うでしょう。
もう、私には、Gさんの健闘を祈る以外、何もできません。
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