10月2日(水)
午後から、来週末K大学を受けるEさんの面接練習をしました。理科系の学生で、ずっと受験講座を受けてきましたから、担任でも何でもありませんが、私が見ることにしました。
まず、姿勢が悪いです。膝から下を、ブランコをこぐときのように椅子の奥に引いてしまい、しかも背中を丸め、目は正面の私ではなく左前方の窓の方を向いてしまっていました。手が落ち着きなく動き、緊張していることがありありとうかがえました。この1年間しょっちゅう顔を合わせてきた私に対してこんなに緊張していたら、本番は絶望的です。
答えの中身もパッとしません。的外れなことを話しているわけではありませんが、メモを取っても何のことだかわからなくなるほど印象が薄いのです。受験講座の際にも“自分のウリな何か”とさんざん問いかけてきたのですが、その効果が全くありませんでした。
EさんはK大学のオープンキャンパスに行っているのですが、その話に全然触れませんでした。大きなアドバンテージがあるのに全く活用しようとしないのです。K大学は東京ではなく京都の大学ですから、そのオープンキャンパスに足を運んだとなれば、面接官の心証はぐっと良くなるはずなのです。どうしてこんなに自分を売り込むのが下手なのでしょう。
このままにしておくわけにはいきませんから、一通りの練習が終わってから、私なりの模範解答を示しました。このぐらいの作戦は自分で立てられなきゃダメじゃないかと心の中で毒づきながら、Eさんの感心したような顔を見ていました。初めての面接練習ですから、緊張するのも答え方のポイントがつかめないのも、しかたがないのでしょうか。
次の練習は、来週の火曜日です。仕上げて来てもらいたいです。