興味あり

9月24日(火)

最上級クラスでは、週の初めの日に最近の気になるニュースを発表することになっています。その中に「佳子さまが外国へ行った」というのがありました。いくつかニュースが上がりましたが、一番盛り上がったのがこの話題でした。

このクラスの学生たちの国には、日本の皇室やイギリスの王室に当たる“家”がありません。ですから、国民誰もが関心を持ち、多かれ少なかれ敬意を抱く対象がありません。それゆえ、皇室の動きには興味が湧くのでしょう。また、佳子さまが学生たちとそんなに違わない年齢だというと、その年齢で日本を代表して外国を親善訪問したということに驚いてもいました。

そこから話が発展して、私は新天皇と同い年だと言うと、一斉に驚きの声が上がりました。同い年に見えるとか見えないとかというのではなく、学生たちにとって身近な存在である私と、はるかかなたの存在である天皇陛下とが、意外に近かったという驚きでしょう。私自身も、浩宮さまと呼ばれていたころから、どこか親しみを感じていました。身長は僕の方が高いなどと、妙なライバル意識も感じていました。まあ、身長以外はすべての面で劣っているんですがね。

私たち日本国民は、日ごろ憲法第1条の天皇は日本国民統合の象徴という条文を意識することはありません。しかし、佳子さまの外国訪問のように、何かの折に皇室のニュースを耳にすると、聞き流してしまうことはないのではないでしょうか。そういう意味で、現憲法が規定する象徴天皇制は、国民の間にがっちり根付いていると言えると思います。

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