7月30日(火)
EJUの結果が学生の手元に届いてだいぶになりますが、Zさんは誰にも成績を教えません。「悪い」と言うだけで、具体的な点数に関しては口をつぐんでいます。いい成績ではないと思っていたようですが、予想を超えるひどさだったようです。11月も受験すると言っていますが、11月も思い通りの点が取れなかったらという恐怖に駆られています。急にどこを受験したらいいかと騒ぎ始めました。
早く動き出そうというのは結構なことですが、Zさんの場合、浮足立っているというべき慌てようで、見ていて心配になりました。自分の勉強したいことが勉強できそうな大学を自分なりに調べているのですが、あっちへフラフラ、こっちへフラフラで、さっぱり的が定まりません。こちらからアドバイスを出しても、上の空のようです。
一昔、いや、半昔前なら、夏の盛りのころから志望校だ出願だ受験だとピーピーガーガー言っていた学生は、第2志望ぐらいには引っかかったものでした。しかし、今はそうは問屋が卸しません。去年も、早く動き出しても卒業式のころまでどうにもならなかった学生がいました。夏の時点で第2志望どころか第3志望にもなっていなかった大学を受けざるを得なくなった学生もいました。
どうやら、Zさんは、強権を発動してどこかに出願させでもしないと、腰が定まらないようです。遠大な目標ではなく、手が届きそうなところにゴールを設けて、それに向けて集中していけば、落ち着きも取り戻せましょう。計画的に物事を進めようという気持ちにもなるだろうと期待もしています。
でも、Zさんは自分の成績を直視しています。LさんやKさんは「これは自分の点数ではない」と言って、出願に関しては全く動こうとしていません。こちらが、もっとずっと心配です。