激励メッセージ

7月26日(金)

今週、KCPでは、京アニへの激励メッセージを募集しました。18日に発生した放火事件は世界中に衝撃を与えていると報じられていますが、それを裏付けるかのように、多くの学生から絵や言葉のメッセージが寄せられました。私のクラスでも、普段はめったに口を開かないKさんが、職員室へ向かおうとする私をわざわざ捕まえて、「先生、メッセージカードはまだありますか」と聞いてきました。WさんとSさんも、授業後教室に残ってメッセージを書いて(描いて)くれました。

日本のアニメは、世界中で高く評価されて、多くの若者に日本に興味を持つきっかけを与えています。しかし、アニメの制作会社がアニメの作品と同様に名前が知られている、尊敬されているというのは、意外でした。日本人は昔から裏方に関心を示し、敬意を払ってきましたから、日本国内で京アニの名が通っていることには何の不思議もありません。でも、こういうのにわりと淡白だと思っていた外国人が、今回のように涙を流し花束をささげるのは、正直に言って、驚きでした。それゆえ、少なからぬKCPの学生が、やっとチャンスが巡ってきたとばかりに、激励メッセージを送ろうとしていることに目を見張りました。

いい傾向だと思います。どこからでも見える表面しか見ていないのではなく、それを支える人々にも視線を向けることで、日本人の心根がわかってくると思います。「京アニ、ありがとう」と叫ぶことで、学生たちは殻を1枚脱いだのではないでしょうか。

WさんとSさんは京アニへの思いを熱く語ってくれました。この思いが激励メッセージに載っていれば、京アニの方々もしっかり受け止めて、再建に向かってくれるでしょう。

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