7月10日(水)
新学期は、クラスの雰囲気作りが教師の重要な仕事です。どんなクラスにしていくか、担任教師を中心に方向性を定めていきます。今学期、私が担任をする初級クラスは、できるだけ長い文で話させるという方針で進めていこうと考えています。
さて、その初日。ともすれば単語で答えようとする学生を相手に、まずは単文でいいですから、きちんと「です/ます」で答えさせていきました。私が担当しているレベルは初級の最後の段階ですから、単に口数が多ければいいという問題ではありません。中級に上がることを前提に、まとまった話、微妙なニュアンスも伝えられるようになってもらわなければなりません。今すぐじゃなくてもいいですが、会話の期末テストのころには、「みんなの日本語」の文法を駆使して、複文で意味のあることを話せるように成長していてもらいたいです。授業でのやり取りを通して、私の考え方を浸透させていくつもりです。
これは私1人が騒ぎ立ててもできる話ではなく、一緒にクラスを受け持つ先生方のご協力が必要不可欠です。クラスの教師全員が口うるさく注意して初めて、効果が上がるのです。今学期はH先生とK先生という経験豊富な方々と組んでいますから、その点は大船に乗った気分です。
授業は楽しいことが第一ですが、初級の総まとめをするという観点からは、苦しんでもらわなければならないこともあります。私がボコボコにして、H先生とK先生にフォローしていただくのがいいのかな。授業後に、昨日出された宿題のチェックをしました。早速どの学生のプリントも真っ赤にしてしまいました。