7月4日(木)
遅いお昼を食べに外に出ると、遠くから選挙カーの声が聞こえました。そうです。参議院選挙が始まったのです。そういえば、昨夜、帰宅したら選挙の入場券が届いていたっけ。
先月、国会で日本語教育推進法が成立しましたが、これを取り上げて「日本語学校にお金を回しましょう」などと訴える政党なんかあるはずもありません。票につながりませんからね。日本語教育が充実すると、外国人の日本語レベルが上がり、街で働く外国人とのコミュニケーションが容易になり、気持ちよく買いもできたり一緒に働いたりできるようになります。コミュニケーションが取れるようになれば日本人側の“ガイジン”意識も弱まり、外国人にとってはさらに住みよい環境が形成されていくでしょう。また、日本語教育を通じて日本そのものを深く知るようになれば、知日家、親日家が増えていことでしょう。
以上は、日本語教育推進法によって変化すると考えられる、あまりにも楽観的な将来の日本社会像ですが、これぐらいの夢を語る候補者が1人か2人いても、日本語教育業界は罰は当たらないんじゃないでしょうか。参議院の比例区は、こういう全国規模の大所高所に立って物事を考え政策を打ち出すことができる人たちが選ばれるべきなのに、いつの間にか、合区によって議員がいなくなる県の候補を優先的に当選させる枠を設けると法改正がなされていました。国会議員が小粒になり、そこから選ばれる大臣や、その長である首相も小粒になったと言われます。日本の国全体が、大粒を許さない方向に動いているような気もします。
こういったことが、私の勘違いであることを祈ってやみません。