6月20日(金)
今学期の授業最終日で、復習を中心に進めました。順調に伸びた学生、伸び悩みが感じられる学生、3か月も経つと差がつくものです。力を伸ばした学生は、出席率がいいこともさることながら、授業に真剣に取り組んでいましたね。出席率はすばらしいけれども暇さえあればスマホをいじっていたCさんと、同じぐらいの出席率で授業に全力を傾けているZさんを比べると、Zさんは学期を通してテストはほぼ100点だったのに対し、Cさんはじわじわと点数が下がっています。文を作ったり話したりする時、Cさんは何でも一言で済まそうとしていますが、Zさんはできるだけ長い文にしようとしています。Zさんの発話能力も伸びたとはいえまだまだですが、Cさんは3か月前と変わっていないんじゃないかな。
「アメリカ人のように英語が上手です」「韓国料理のような辛い料理が好きです」。名詞の前なら「ような」、形容詞や動詞の前なら「ように」と習ったけど、どうして違うんだ…と質問してきたBさんも、力を伸ばしたと思います。教師は、“名詞修飾”という代わりに“名詞の前”と言ったのでしょう。3か月前のBさんなら、こんな指摘は絶対にできなかったでしょう。教師の言葉を必死にノートに書きとっていたBさんの姿が思い出されます。
Jさんはよく休むし、しょっちゅう心ここにあらずみたいな顔をしているし、注意したのですが、文法テストはここ2回不合格でした。尻に火が付いた様子でもなく、明日はどうするつもりでしょう。今学期はEJUの勉強に力を入れたそうですが、Jさんの発話力じゃ面接は通らないでしょうねえ…。
初級クラスの授業最終日には「今度は中級か上級のクラスで会いましょう。待っていますよ」と言って締めくくります。3か月後か6か月後に、グーンと伸びた学生たちと再会したいものです。