2月25日(水)
初級クラスの新出語彙に「合格します」があったので、俄然スイッチが入りました。「不合格しました」の撲滅です。
学生がにこやかな顔で「〇〇大学に合格しました」と報告してくれるのを聞くと、こちらの気持ちも明るくなります。笑顔で「おめでとう。よくやったね」って言ってあげられます。しかし、悲痛な顔で「××大学に不合格しました」なんて報告されても慰めてやろうという気は起こりません。「そんな日本語を使っとるから落ちるんじゃ、アホンダラ」と、傷口に唐辛子でもすり込んでやりたくなります。そういうアホな上級学生になってほしくないですから、「不合格しました」の芽を摘んでおくために、ついつい力こぶを入れてしまったのです。
上級を教えていると、初級のときにつぶしておいてくれればという間違いを繰り返す学生をよく見かけます。ですから、自分が初級を教えるとなると、そういうのを何とかしようという気になってしまうのです。それで完全につぶせればいいのですが、つぶせもせず枝道に入り込んだせいで進度に遅れが生じ、挙句の果てに大事なところをはしょってしまうじゃ本末転倒もはなはだしいです。
でも気になるんですよね、「先生が手伝いましたから上手に面接ができました」なんて言われると。テストで点は取れるけど文章を書かせると接続表現が全く使えていない学生とか。こういうのをなくすには、初級の学生の成れの果てを知っている教師がもっと物を言わなければなりません。また、初級の教師も成れの果てを実地に体験し、自身の教え方に反映していくことも必要でしょう。
さて、あさってはバス旅行。しおりを配ってその説明もしました。学生たちもだんだんその気になってきました。