答えにくい

1月24日(木)

K大学を受けるYさんの面接練習をしました。挑戦するのが薬学部ですから、留学生にとってはかなりの難関です。志望理由など、普通の面接の質問では足りないと思い、かなり厳しい答えにくい質問もしました。内角胸元をえぐるような球には、EJUで好成績を挙げたさすがのYさんも、答えに詰まっていました。

面接練習は、空振りを覚悟の上でするものです。本番の面接で予想より難しい質問が出てきたら対応できないでしょうが、練習で聞かれた、答えるのに困ってしまうような質問への回答を考えておけば、本番で途方に暮れることは少ないと思います。まあ、面接練習は予防注射みたいなものであり、いろいろなウィルスに対する免疫ができていれば、本番で感染症にかかる心配は減ります。

かなりボコボコにされたYさんは、練習が終わってもしばらくは震えが止まらなかったようです。どうにか立ち上がって退室の挨拶まではしましたが、フィードバックのために再び椅子に腰掛けたら、もう動けませんでした。K大学もここまで受験生を追い込むことはないでしょうから、これに耐えられるようになったら、明るい未来が見えてくるかもしれません。

その後、就職試験を控えたHさんの練習にも付き合いました。こちらは予め質問が知らされているのですが、その質問がとんでもないものばかりで、Hさんといっしょに答えを考えました。ですから、正確には練習というよりは相談です。Hさんの希望や今までの経験を踏まえて答えを作り上げるのですが、背伸びやうそは結局Hさん自身の首を絞めることになりますから、あくまでも正直ベースで回答を練り上げました。

夜、卒業生のYさんがひょっこり来ました。そういえば、Yさんも面接練習で泣きが入った口です。でも、大学で3年間鍛えられた今は、堂々としたものです。就活の最中だそうです。夏ぐらいまでには、内定の知らせを聞かせてくれるのでしょうか。

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