1月22日(火)
先学期、初級のときから受験講座に参加してきた学生たちが、今学期は中級になりました。私が受け持っている理科の場合、物理や化学や生物に関する知識が増えて実力がついたことも確かですが、それ以上に、問題を解くのにかかる時間が短くなったと感じています。
例えば生物。正誤問題ではけっこうな量の、引っ掛けもある要注意の文をいくつも読みこなさなければなりません。そのため、3か月前、勉強を始めたばかりのころは、10問解くのに30分ぐらいはかかっていました。しかし、今学期は、同じ10問を10分強ぐらいで解いてしまいます。先学期は図をヒントにして解く問題に優先的に取り組むよう指示を出しましたが、今学期は長い文章の問題でも向かっていきます。
全問とは言いませんが、きちんと正解にたどり着いています。1学期間の日本語の勉強によってもたらされた成果にほかなりません。こうした実例を目の当たりにすると、初級から中級にかけての伸び盛りの時期は、何でも吸収していくのだなあと、感心させられます。今学期の生物の学生たちに、特にそれを感じます。
でも、EJUの生物は生物が得意な学生ばかりが受けますから、毎回ハイレベルな戦いが繰り広げられます。物理や化学なら好成績と言える70点でも、生物ではごく当たり前の成績です。80点ぐらい取らないと、好成績とは言えません。残念ながら、今の生物の学生たちは、そこまでには至っていません。
10問を10分ちょっとで解いたことはほめましたが、同時に、君たちの目指す点数は80点だとも伝えました。6月の本番まで5か月ほどありますから、どんどん鍛えて、80点どころか90点、95点を狙わせたいです。