災変金進始難老

12月13日(木)

ちょうどうまい具合に、昨日、今年の漢字が発表されましたから、それを上級クラスの授業に使わせていただきました。今年の漢字は「災」です。大阪や北海道の地震や、豪雨で水浸しになったり土砂崩れが起きたりした西日本、毎週のように襲ってきた台風、大きいものでもこのぐらいあります。北海道の地震後のブラックアウトは人「災」だと見る向きもあります。1月の東京の大雪も、自然災害というよりは、雪が降らないことを前提とした都市づくりという意味で人災かもしれません。学生たちも「災」には納得していました。

で、毎年恒例になりつつありますが、学生各人の今年の漢字を書いてもらいました。留学生活が思ったより大変だったから「変」、初めての一人暮らしでお金のありがたみがわかったら「金」、ひたすら進学のために使った1年だったから「進」、留学していろいろなことを始めたから「始」、難しい問題にいっぱい直面したから「難」など、同じ漢字がぜんぜん出てこない、まさに十人十色の回答でした。

全体を通して見渡すと、学生たちにとって新しく始まった留学生活は環境の激変をもたらし、相当に苦労していることがよくわかりました。上級の学生たちですから、日本語でそれなりに意志の疎通はできるはずですが、それでもこうなのですから、日本語がゼロに近い状態で来日した学生の苦労はいかほどでしょう。改めて考えさせられました。

これまた恒例、「先生の今年の漢字は何ですか」という質問には「老」と答えました。毎年老いていくのですが、今年はそれを強く感じました。老眼が進み、腰痛の頻度が高まり、睡眠不足がこたえるようになりました。お昼抜きでもあまり空腹を感じなくなり、夕食すら面倒くさくて抜いてしまうこともあります。何が何でも食べたいという食欲がなくなったのも、「老」の一現象でしょう。

早くも12月半ば。残り少ない2018年を少しでも充実させたいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です