10月13日(土)
きのうの始業日に、上級の各クラスでは進路アンケートをしました。主に志望校の確認ですが、何か聞きたいことがあったら書いてくださいという項目に、何名かの学生が質問をよこしました。きのうは忙しくて見ている余裕がありませんでしたが、授業のない土曜日、じっくり読ませてもらいました。
理系志望のKさんは、日本の理系大学でちゃんと研究できるのは国公立だけで、私立はいい研究ができないという話を聞いたが本当かという質問でした。ある程度は当たっていますね。1つの研究室に所属する学生の数が、国立と私立ではかなり違います。国立のほうが手厚いと思いますが、国立大学も予算をばっさばっさと削られていますから、今後どうなるかは予断を許しません。また、一部の国立大学は授業料の横並びをやめて、若干高く設定するようになったともいいます。国立と私立の差が、条件の悪いほうに合わせる形で縮まってきているのではないでしょうか。
Yさんは、会計学科を出たら会計士以外の道があるかという質問です。専門性を生かす道は会計士だけではありません。わりとつぶしのきく専門なので、就職してから多様な場面で活躍できると思います。でも、就職したら勉強はおしまいではありません。むしろ、常に勉強していないと置いていかれてしまうくらいです。大学は、勉強のしかたを身に付ける場と言ってもいいかもしれません。
Rさんは、面接について詳しく知りたいと聞いてきました。面接については、私も他の先生方もあれこれ訴えてきたと思うんですがねえ。Rさんにとっては遠い世界の話だったのでしょうか。10月になって、志望校の面接試験が近づいて、現実味を帯びてきて、焦り始めているのだと思いました。Rさん意外にもこんな調子の学生がいることでしょうから、また改めて話をしなおさなければなりません。
以上3名には、そんな意味の回答をメールで送りました。今学期の終わりには、3人ともどこかに受かっていてもらいたいです。