さすが大学院

6月20日(水)

期末テストを2日後に控え、中級クラスでは発表会がありました。4~5名のグループで調べたことを、パワーポイントも使って、クラスのみんなの前で発表するというタスクです。私のクラスは、調べ物や原稿書きなど準備はまじめにしていましたが、その成果を、聞き手の心を動かす形で発表できるかとなると、一抹の不安を抱かざるを得ませんでした。しかも、朝9時で4名欠席。グループ発表は、欠席者がいるとしらけるんですよね。

その後、電車の遅延などの理由で遅刻した学生も加わり、後半の授業開始時で欠席1名。最後の1名も、体調が思わしくなく、幾分青ざめた顔をしていましたが、自グループの発表前にどうにか来ました。

さて、本番。第一の感想は、スライドの作り方がよかったということです。学生が作るスライドは、とかく字が多くなりがちですが、今回は写真や絵など視覚に訴えるものが中心で、口頭発表の内容理解の助けになりました。次に、普段あまり口を開かない学生も大きな声を出していました。そして、発表者が一方的にしゃべるのではなく、聞いている学生に問いかけて、話し手と聞き手が一体になった発表が目立ちました。

原稿を見ながら発表している学生もいましたが、棒読みする学生はいませんでした。原稿が立派過ぎて、話し方が負けてしまっている学生はいませんでした。手を変え品を変え、授業中に口を開かせてきた成果がこういう形で現れてきて、採点しながら聞いていた私もうれしくなりました。

個々の学生を見ていくと、大学院志望の学生たちは場慣れしている感じがしました。やはり、国の大学で4年間訓練され、中には卒業研究の発表もしている学生もいるからでしょう。高校を卒業してすぐ入学した学生や大学を休学して来ている学生は、良くも悪くも朴訥とした感じがしました。こういったことからも、KCP卒業まで口頭発表のしかたを毎学期ビシバシ鍛えていく必要があると改めて感じました。

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