6月5日(金)
午前の授業が終わり、職員室で簡単な事務処理をしてから講堂に向かうと、講堂は大変なことになっていました。進学フェアに参加した学生で、立錐の余地もないほどでした。どの大学のブースもすでに大勢の学生が並んでいていましたが、学生たちは、志望校の情報を得ようと、みんな神妙な顔つきでおとなしく並んでいました。
話を聞いている面々を見ていると、大学院志望の学生がかなり来ていました。中には自分の研究計画書みたいなものを入れたタブレットを見せて相談している学生も。そこまでいかなくても、知りたいことをまとめたメモを見ながら質問している学生はけっこういました。事前に聞きたいことをまとめておくようにと学生に言っておきましたが、こちらの想像以上に周到な準備をしてきた学生が多かったようです。
去年までは、ブースによっては学生が途切れる瞬間もあったのですが、今回は時間が来るまで引きも切らずという状態でした。もちろん、「お前が〇〇大学? 絶対無理」っていう学生もいましたから、まだ夢を見ている学生も多いです。だからブースを訪れた学生全員がその大学を受けるわけではありません。大学院志望ならなおのこと、そんなに何校も受けることなどできませんから、本当に受験する学生は、ごく一部でしょう。合格し、入学するとなると、さらにもっと少ないです。でも、この場でその大学を知り、オープンキャンパスなどに参加していくうちに、「いいなあ」から「好き」、「入りたい」、「入ろう」、「絶対入るぞ」と気持ちを育てて、本当にその大学に進学する学生もいないとも限りません。
来週から、この進学フェアに基づいた進学相談も来ることでしょう。この進学フェアは、受験シーズンのキックオフです。