6階の満員電車

5月30日(水)

こういう日に限って、授業後に追試を受けたいとか質問があるとかいう学生が多く、一刻も早く進学フェアの会場へ行きたかったのに、結構時間を食ってしまいました。そんなわけで、私が会場に入ったときは満員電車状態。どの大学のブースも、学生が鈴なりでした。

迷える子羊状態の学生がいたら、その場であの大学に行けとかそっちの大学の話を聞いてこいとかアドバイスするつもりでしたが、そんな学生はほとんどいませんでした。フェアが終わった後で参加してくださった大学の方にお話を伺ったら、下調べをしてこのフェアに臨んだ学生が多かったと、異口同音におっしゃっていました。先週からそういう指導をしてきた甲斐がありました。

それからもう1つ、大学の方が強調なさっていたことは、日本語力の大切さです。日本語でコミュニケーションが取れなければ、大学や大学院に進学しても伸びません。授業がわからないのは論外ですが、教授も自分の指示が伝わらない学生は研究の手助けもできませんから、面倒を見たくないのだそうです。日本語学校の教師は日本語のわからない学生の面倒を見るのが仕事ですから、教師が学生側に1歩も2歩も踏み込んであれこれ手助けしますが、大学の先生方はそれが主たる業務ではありません。日本語がわからなくて研究の足を引っ張りかねない学生が敬遠されるのも当然のことです。

一番困るのは、資料だけをもらって、それで満足してしまった学生です。そういう学生は、資料を読みもしないことが多いです。なんだかそれっぽい学生を何人か見かけたことが、少し気懸かりです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です